エム・ティー・ティー
2007.02.02 (Fri)
2回続けてよくわからないタイトルになってます.ははは.
あるきっかけがあって,ここしばらくベルリオーズ作曲「幻想交響曲」作品14を聴いています.この規模の大きな交響曲は私のお気に入りの一つです.
この曲,21世紀のいま現在聴いても非常にモダンなのですが,実は1830年初演ですから,ベートーベンの第九交響曲と6年しか離れていません.実際この幻想は5楽章形式であったり,標題音楽であったり,ベートーベンの先駆的音楽に感化されている面が感じられます.
しかしオーケストレーションの天才であったベルリオーズは,この曲で沢山の新しい試みをしています.新しい楽器(小型のE♭クラリネットなど)のオーケストラへの導入とか,劇場的効果の導入(3楽章のイングリッシュホルンとオーボエの掛け合い)が目を引きますが,なんといっても,あるレベルのオーケストラが楽譜どおり演奏すれば,非常に色彩豊かな,美しい音楽になるようにオーケストレーションされていることでしょう.
この曲を十八番にした指揮者はカラヤンを始めとして,フランス系のモントゥー,ミュンシュ,デュトワ,日本人なら小沢など枚挙にいとまがないほど,愛されている管弦楽曲であると思います.ですから非常に多様な演奏録音が残されています.
しばらく前ですが,「ステレオサウンド」という雑誌で「オーディオファイルのための管弦楽入門」というブリテンの曲をひねったような企画で取り上げられました.非常によく吟味され,おそらく時間をかけて丁寧に書かれた記事であったと思います.その時点で私がもっとも愛聴する一枚のひとつであった,シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団が取り上げられていたのも嬉しかったです.
その嶋護さんの記事にも指摘がありましたが,この演奏でもっとも気になるところは最終楽章「ワルプルギスの夜の夢」で重要な役目を担う「鐘」に音的に貧弱なバーチャイムが用いられていることでしょう.録音現場にいたわけではないので断定できるものではありませんけれど...
この鐘は「弔い」を暗示するもので,スコアには使用すべき「鐘」について丁寧に注記がされ,低音が重視されていることがわかります.それが実現しないのならピアノを使えとまで指示されているものです.非常に惜しいと思います.
さて,表題のMTTですが,ボストン郊外にある理工系オタク大学ににてはいますけれど,サンフランシスコ交響楽団のアメリカ人指揮者「マイケル・ティルソン=トーマス」の略です.ファーストネームもファミリーネームも非常にありふれていますので,ミドルを含めて呼ばせたいわけですが,そんな長い名前をアメリカの人たちが呼ぶわけもなく,結局皆MTTと呼んでしまうわけです.(笑)
MTTの幻想交響曲も素晴らしい.ここ最近はこればかりです.
ステレオサウンドでは取り上げられませんでしたが,楽曲の理解,解釈,オーケストラの練度,音の透明度,全5楽章の見通しの良さ,どれもをとっても素晴らしい出来で,作曲者のベルリオーズが聞いても満足するのでは?と思えるものです.
下の写真はサンフランシスコのマーケット通りです.ここから南西にしばらく下るとUS101のヴァンネス通り(これを北にゆくと有名な金門橋を渡れます)にあたります.サンフランシスコシンフォニーの本拠地はこのヴァンネス通り沿いに在ります.
あるきっかけがあって,ここしばらくベルリオーズ作曲「幻想交響曲」作品14を聴いています.この規模の大きな交響曲は私のお気に入りの一つです.
この曲,21世紀のいま現在聴いても非常にモダンなのですが,実は1830年初演ですから,ベートーベンの第九交響曲と6年しか離れていません.実際この幻想は5楽章形式であったり,標題音楽であったり,ベートーベンの先駆的音楽に感化されている面が感じられます.
しかしオーケストレーションの天才であったベルリオーズは,この曲で沢山の新しい試みをしています.新しい楽器(小型のE♭クラリネットなど)のオーケストラへの導入とか,劇場的効果の導入(3楽章のイングリッシュホルンとオーボエの掛け合い)が目を引きますが,なんといっても,あるレベルのオーケストラが楽譜どおり演奏すれば,非常に色彩豊かな,美しい音楽になるようにオーケストレーションされていることでしょう.
この曲を十八番にした指揮者はカラヤンを始めとして,フランス系のモントゥー,ミュンシュ,デュトワ,日本人なら小沢など枚挙にいとまがないほど,愛されている管弦楽曲であると思います.ですから非常に多様な演奏録音が残されています.
しばらく前ですが,「ステレオサウンド」という雑誌で「オーディオファイルのための管弦楽入門」というブリテンの曲をひねったような企画で取り上げられました.非常によく吟味され,おそらく時間をかけて丁寧に書かれた記事であったと思います.その時点で私がもっとも愛聴する一枚のひとつであった,シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団が取り上げられていたのも嬉しかったです.
その嶋護さんの記事にも指摘がありましたが,この演奏でもっとも気になるところは最終楽章「ワルプルギスの夜の夢」で重要な役目を担う「鐘」に音的に貧弱なバーチャイムが用いられていることでしょう.録音現場にいたわけではないので断定できるものではありませんけれど...
この鐘は「弔い」を暗示するもので,スコアには使用すべき「鐘」について丁寧に注記がされ,低音が重視されていることがわかります.それが実現しないのならピアノを使えとまで指示されているものです.非常に惜しいと思います.
さて,表題のMTTですが,ボストン郊外にある理工系オタク大学ににてはいますけれど,サンフランシスコ交響楽団のアメリカ人指揮者「マイケル・ティルソン=トーマス」の略です.ファーストネームもファミリーネームも非常にありふれていますので,ミドルを含めて呼ばせたいわけですが,そんな長い名前をアメリカの人たちが呼ぶわけもなく,結局皆MTTと呼んでしまうわけです.(笑)
MTTの幻想交響曲も素晴らしい.ここ最近はこればかりです.
ステレオサウンドでは取り上げられませんでしたが,楽曲の理解,解釈,オーケストラの練度,音の透明度,全5楽章の見通しの良さ,どれもをとっても素晴らしい出来で,作曲者のベルリオーズが聞いても満足するのでは?と思えるものです.下の写真はサンフランシスコのマーケット通りです.ここから南西にしばらく下るとUS101のヴァンネス通り(これを北にゆくと有名な金門橋を渡れます)にあたります.サンフランシスコシンフォニーの本拠地はこのヴァンネス通り沿いに在ります.